雲母書房
書籍詳細

認知症の人が安楽死する国
オランダの医療・介護・福祉に学ぶ

後藤猛 【著】
1,800円(税込:1,944円)
四六判 / 上製
248頁
2012年10月25日
978-4-87672-319-5
4-87672-319-2


アムステルダムの「噴水の丘」では、国と市の援助のほかに、メンバー自身が作り上げたケータリングサービス、日曜大工サービス、清掃サービス、独自に経営するレストランのサービスがあり、町の評判になっている。
医療・介護・福祉の改革には、日本人一人ひとりの意識改革が必要である。責任のとれる国民。わかってくれではなく、おたがいに対話ができる国民。体裁より中身、抽象より具体、制度より実践といえる国民になれるかどうか、ここがポイントである。(「おわりに」より抜粋)

1 オランダの福祉に学ぶ
第1章 マントルケアとは何か
マントルケアとは何か
マントルケアの歴史的背景
マントルケア支援部隊
なぜボランティアが集まるのか
マントルケアをしているカーリンの事例
医療と介護は同次元のもの
医療・介護・福祉の大改革
入院は国家を破綻させる
町内ケアが始まった
医療介護のイノベーション
町内ケアとは自宅で暮らすこと

第2章 ホームドクターと病院
国民の97%はホームドクターのクライアント
ホームドクターにかかるには
わが家のかかりつけ医
ホームドクターを嫌う人は、どこへ行けばよいか
病院へのアクセス方法
なぜ医療介護のレベルが高いのか
やる気があれば誰でも医師になれる
ルカスが開業医になるまで
ホームドクターの仕事
落第生もでてくる病院コンテスト
日本から姿を消していく公立病院
患者をたらいまわしにしない医療体制
利用者のための管理社会

第3章 オランダの保険制度
保険制度の考え方
特別介護保険法
社会支援法
医療介護事務所
中央介護認定機関

2 精神医療と医師の役割
第4章 具体的な心の治療
精神医療の変遷
障害者の定義
市民生活に戻った精神保健福祉
女性に多い精神保健福祉の利用
入院の種類と考え方の違い
緊急入院と強制入院
支援ゼロから第1・第2ラインまで
薬の処方について
特別介護保険法の認定を受けた人

第5章 医師の役割と治療体制
精神科医の役割とは何か
緊急入院の体制
精神的問題の治療方法
認知症者と精神障害者のトラジェクトの流れ
アルツハイマーカフェによる活動
アルツハイマーカフェの一晩
人生が2倍楽しくなる「出会いセンター」
中央専門医検証機関
オランダ医療介護公正委員会
会計検査院の役割

3 障害者の権利と暮らし
第6章 成年後見制度
成年後見制度の生まれた背景
人の行動の自由を奪う行為
成年後見には3種類ある
成年後見の申請
成年身上監護後見と成年財産管理後見

第7章 偏見軽減への取り組み
偏見軽減への取り組み
普及啓発活動の実際
クラブハウス「噴水の丘」
通常のサービスと料金
自信をもって働ける環境
障害者雇用について
権利擁護の体制と実際
平等待遇法で障害者も要介護者も同じ
社会就労サービス法で職につく
要介護者の最大の味方

第8章 精神障害者の暮らし
精神障害者の生活状況
日々の暮らしと介護サービス
利用している財政サービスと社会活動
ニートからホームレスになった若者
ホームレスの支援の流れ
マルクの社会復帰計画

4 高齢者の暮らしと看取り
第9章 高齢者の看取りケア
高齢者とは80歳以上の人
自分の生命を他人任せにしない
ヒポクラテスと胃ろう
インフォームド・コンセントと胃ろう
生きることと看取ること
生と死を学ぶ四次元の教育
高齢者の看取りのプロセス
家内の看取り
認知症者の看取り
ホスピス・クリア

第10章 認知症の人と安楽死
安楽死と尊厳死は表現の違いのみ
緩和ケア=マントルケア+安楽死
認知症者の安楽死を考える
認知症者の安楽死の実践
緩和ケアにも安楽死にもならない事例
通常の生命とは何か
安楽死の条件
安楽死と自殺幇助
クオリティ・オブ・ライフとは何か
どんな老後を過ごしたいか



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