雲母書房
書籍詳細

野生の介護
認知症老人のコミュニケーション覚え書き

三好春樹 【著】
1,500円(税込:1,620円)
A5判 / 並製
208頁
2015年11月10日
978-4-87672-342-3
4-87672-342-7


関係性のないところにコミュニケーションが成立するわけがない!

傾聴、声かけといった対人関係技術の枠を超え、

人と人との〈気-違い〉を修復するケア論。

読めば、〈豊かな介護〉の世界が明けてゆく。


暗喩としての「権力者」の課題


第一章 この本を書く問題意識
声かけ≠ヨの違和感
   声かけ≠フしかた?
   声かけ≠ェ過剰ではないか
傾聴≠フ限界
   介護現場での傾聴≠フ限界
   介護の世界のストーカー
ケアに『ケースワークの原則』が通用するか
   〈意味だらけの世界〉になっていないか?
   〈老人の自己決定〉という言い訳
〈自己決定〉より〈共同決定〉
   〈自己決定〉の呪縛から解放されること
   『ケースワークの原則』を読んでみるT
 〈受容〉より〈相性〉
   『ケースワークの原則』を読んでみるU
   『ケースワークの原則』を読んでみるV
 介護の強みとは
   これまでの整理をしてみようT 〈よい関係〉
   これまでの整理をしてみようU 〈生活の中の開かれた関係〉
   〈回想法〉より〈回想〉を

第二章 コミュニケーションはもう始まっている
「べてるの家」で起きていること
   問題行動の本当の意味
   内コミュニケーション
〈周辺症状〉より〈人生〉
   見ているのは周辺症状か、それとも人生か
   森田仁之介さんの年表
上品なお婆さん≠ェ入所してきた
   リハビリテーションよりコミュニケーション
   コミュニケーションを拒否するTさん
   Tさんが元気になった二つの理由
   〈科学〉がコミュニケーションを疎外する
   何がコミュニケーションを回復させるのか
   共感的世界
   介護の専門性における間違った捉え方

第三章 まず自分とのコミュニケーションを
なぜ専門家ほどコミュニケーションが下手なのか
   専門家のコトバ、生活者のコトバ
   老いは、快・不快の原則に還る
自分の中の〈基礎〉とコミュニケートする
   コミュニケーションのうまい人
   老人の〈基礎〉に関わる〈母性〉
同一性と非同一性〜アドルノを読む
   セコいアイデンティティ
   ほんとのアイデンティティ
哲学者バタイユの介護体験
   人々が目をそらしているもの
文化人類学から見た認知症老人の世界
   〈異文化〉という思想
   〈異文化〉を探るT 『グアヤキ年代記』を読み解く
   〈異文化〉を探るU 『ピダハン』を読み解く
   日本の中の〈異文化〉
インドに学ぶ
   私たちは、カースト制度を批判できるか
   認知症老人が見る景色

第四章 コミュニケーションが成立する条件をつくる
〈気違い〉のほんとうの意味
   幻覚・妄想が消える、ユニークな方法
   〈気が違う〉ということ
   介護家族の立場
〈気〉を変える現場の力
   気を変える方法T 自分たちの介護を対象化する
   気を変える方法U 想像力
   気を変える方法V 妄想力
   気を変える方法W おばさん力
   気を変える方法X ピダハン力とスケベ力
旅からの回帰〜ある絵本との出会い



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